歌手後藤真希(26)が4日、芸能活動を休止した。千葉・幕張メッセでソロライブ「G-Emotion

 FINAL」を行い、最後のステージに立った。モーニング娘。として一緒に活動した中沢裕子(38)らドリームモーニング娘。がサプライズで登場。後藤がモー娘。加入後に初めてリリースされた「LOVEマシーン」をともに歌った。後藤は涙を流し、「浮気したら戻ってこないからね!」と叫び、将来的に復帰する意思もあることを初めて明かした。

 アンコールの2曲目、モー娘。卒業メンバーらで結成されたドリームモーニング娘。が登場した。大歓声の中、中沢、安倍なつみ、飯田圭織、矢口真里ら8人と大ヒット曲「LOVEマシーン」を披露。感極まった後藤が涙をぬぐいながら「私の居場所がまだちゃんとある!」と言うと、先輩の中沢は「何言ってんの?

 あるんだよ、いつだって」と返した。

 終演直前、ファンからの「ごっちん」コールがやまぬ中、後藤は目を潤ませてマイクを持った。「13歳でデビューして、モーニング娘。として駆け抜けて、今年13年目。ぶっちゃけ、何回もやめようと思ったことあったんだよね」と告白した。「でも、みんなといる空間にいると『1人じゃないんだな』ってすごく思える。ほんとにみんなが待っててくれるんだったら、またこんなふうに、みんなと一緒の時間を過ごせたらなって思ってる。それまで浮気しないでね。浮気したら戻ってこないから!

 またいつかこんな日がくればいいな」。

 耳に手を当て、客席の生の声を聞き、ファン1人1人の顔をゆっくりと見回した。号泣するファンもいた。そして、最後に「ほんっとにどうもありがとう!

 みなのことは絶対忘れないから。忘れるのも、浮気するのも全部ダメだから!

 バイバイ」と叫び、ステージを去った。

 2公演で計約1万人が集まった。4年ぶりのワンマンライブ。特別ゲスト、歌手綾小路翔とのデュエット曲「Non

 stop

 love

 夜露死苦!!」も含めて、計24曲を熱唱した。

 激動の芸能生活だった。99年8月、プロデューサーのつんく♂に「10年に1人の逸材」と称されてモー娘。に加入。金髪にして、「LOVEマシーン」でセンターポジションに立った。同曲は約165万枚を売り上げ、モー娘。人気の起爆剤となった。

 その一方で、プライベートは苦悩の連続だった。07年には弟が逮捕され、10年には最愛の母(享年55)を亡くした。まだその傷は癒えることなく、「普通の自分に戻ってみたい」として芸能活動休止を決意した。果たしてゴマキ第2章はあるのか、ないのか…。それは後藤自身と残されたファンの思いにかかっている。【広部玄】