SMAP稲垣吾郎(38)がミュージカルに初挑戦することが21日、分かった。「恋と音楽」(12月1日開幕、東京・渋谷のパルコ劇場)に主演する。ミュージカル作家の前に突然、理想の女性が現れ、恋に落ちる姿を描くミュージカルコメディー。夢と現実が入り交じったファンタジックな要素も含まれる作品で、稲垣は自称恋愛経験がないミュージカル作家を演じる。コメディーの名手と言われる鈴木聡氏が書き下ろし、河原雅彦氏が演出する。

 稲垣は、パルコプロデュースの舞台作品に過去3回出演。製作側は、そうした実績を踏まえた上で「ノスタルジック、ロマンチック、ファンタジックな劇世界の人物として、非常にチャーミングな存在感を放つ俳優。テレビやコンサートで発揮されている歌と踊りを含めたエンターテイナーとしての才能をいかんなく発揮していただきたい」と期待を寄せている。さらに細川俊之さんと木の実ナナのコンビで同劇場で15年間上演された人気ミュージカル「SHOW

 GIRL」を例に挙げながら「オシャレで粋な大人のミュージカルコメディーができれば」としている。

 音楽はジャズピアニスト佐山雅弘氏が担当。稲垣はジャズ生バンドの演奏で佐山氏書き下ろしの軽快なナンバーを中心に歌う予定。

 強力な味方も決まった。主人公が恋する幻の女性役に宝塚出身の女優真飛聖(36)が起用された。

 SMAPでは舞台経験が最も豊富だ。昨年も同劇場で上演した「ぼっちゃま」では没落寸前の大地主の息子の悲哀を演じ切った。難しい題材や役柄に積極的に取り組む。稲垣は「新鮮で楽しみな気持ちでいっぱいです。音楽に乗せて、恋の心情と世界観を表現できればと思います」。さらなる新境地を開拓する。