肝機能障害などのため、13日から入院していた爆笑問題の田中裕二(47)が22日、都内で復帰会見を開いた。へんとうや喉のリンパ節が腫れており、声はかれていたが、「だいぶ楽になって声も出るようになりました」とあいさつした。

 伝染性単核球症という病気で、感染経路から別名「キス病」と呼ばれる。キスの相手に質問が集中すると「下ネタっぽい病気じゃないのに、どうしてもそっちにしたがるよね」と笑った。さらに「数年キスした記憶がない。寂しいんだよ!」と何とも切ない事情を明かした。感染経路は、相方の太田光(47)や、飼っているネコ2匹についても否定。「見当がつかない」という。

 入院後1週間は「ゼイゼイと息をしているだけで何も考えられなかった」。トイレで血痰(けったん)を何度も吐き、「しんどかった」という。肝機能障害は「だいぶ良くなった」。喉のリンパ節が大きく腫れ上がり、頬よりも首の幅の方が大きかったという。

 12月18日に太田とともに喉の手術を行うことも明かした。太田は9月から喉のポリープ除去手術の日程を決めていた。田中も病気をきっかけにへんとう除去手術を受けることを決意。都内の同じ病院で、田中→太田の順で行い、執刀医も同じという。田中は手術後、再び1週間の入院生活を送る。会見では、野田首相の衆院解散発言をまねして「18日にやりましょう!

 同じ日に同じ病院でやりましょう!」と叫んだ。

 この日は外出許可を得て会見した。今後約1週間は病院から仕事先に通う。00年に左睾丸(こうがん)摘出手術をして話題になったが、「今回はタマを取った時よりも長い入院だった」と振り返った。【三須一紀】