写真週刊誌「FLASH」を発行する光文社は8日、今日9日発売の同誌9月23日号の発売を中止すると発表した。広報が「一部の記事に不備があった」などとコメントを発表。どの記事が問題だったかという点には「発売を中止して、世の中に出ない雑誌なので、どこに不備があったかについては、コメントを差し控える」と話した。書店への配本は始まっているが、回収を進めるという。

 関係者によると、計8ページの袋とじ特集「海外セレブ美女プライベートSEX写真スキャンダラス流出!!」が問題になったという。米アップルのデータ保管・共有サービスの「アイクラウド」のアカウントがハッキングされ、有名女優や歌手らの私的なヌード写真などがインターネット上に流出している問題で、この特集は、流出写真18枚を掲載。写真に修整を加えることなく、有名人のものと特定している。

 本人の許可を得ずにヌード写真などを掲載した場合、多額の損害賠償を請求される可能性がある。このため、回収費用を払った上で販売中止することを選択したとみられる。日本雑誌協会が公表する同誌の発行部数は、約21万4000部。