人気アニメシリーズ映画の18作目「名探偵コナン

 異次元の狙撃手」(静野孔文監督)が19日、初日を迎え、興行収入40億円が射程に入る好スタートを切った。午後2時時点で、歴代最高36億3000万円だった前作との対比123%の興収を記録。配給の東宝は6年連続30億円突破は確実とした。新作の勢いについて「原作でも禁断の謎が初めて明かされたこともあり、例年より熱い支持を受けている」と分析している。過去17作通算の興収は472億円で、通算500億円突破も濃厚となった。

 原作の「週刊少年サンデー」連載は今年で20周年。映画もすっかり定着した。97年の第1作から17年。「コナン」で育った世代も声優として出演するようになった。昨年はゲスト声優、今年は主題歌「ラブサーチライト」の作詞と歌唱を担当した柴咲コウ(32)は、都内で行われた舞台あいさつに出席した。次回作への参加にも意欲的で「私らしくない何かが出来たらいい。気付かれないくらいがいいです」と話した。【村上幸将】

 ◆アニメ映画シリーズの通算興収

 「ドラえもん」は80年から昨年までの34作で累計観客動員1億人を突破しており、通算の興収は1000億円を超えているとみられる。「ONE

 PIECE(ワンピース)」は00年から昨年までの12作の通算興収は273億円を超えている。