豊洲市場移転問題を話し合う東京都の「市場問題プロジェクトチーム(PT)」のメンバーで建築エコノミストの森山高至氏(51)が、都議選(6月23日告示、7月2日投開票)に無所属で出馬することが26日、関係者への取材で分かった。

 選挙区は築地市場が立地する中央区。今日27日、都内で会見し、正式表明する。

 市場PTは小池百合子知事の指示で昨年9月に設置。森山氏は新国立競技場の白紙撤回問題や豊洲問題をテレビなどで多く解説。その経緯などからPTに選出された。

 PTは今月24日、築地改修案の中で、敷地内に「ツインタワー」を建設し、オフィス賃料を得る斬新な案が示し話題になった。

 森山氏は都議選で「築地再生」と公約とする方針。来月5日にPTは解散する予定だが、移転・残留の決断が出来ていない小池氏自らが設置したPTの委員が、選挙戦で築地案を断言する構図にも注目が集まる。建設済みの豊洲市場については取り壊さずに「展示場」などへ用途変更を行う案をかねて主張してきた。

 中央区は1人区。自民会派を離れ無所属で9期目を目指す立石晴康氏がいる。他は自民、共産、維新がそれぞれ新人をたてている。