“天才対決”が待ち遠しい。明日30日にジュビロ磐田戦(ヤマハ)を迎える北海道コンサドーレ札幌は28日、札幌・宮の沢でミニゲームやポジション別の練習を敢行。26日のルヴァン杯大宮アルディージャ戦で今季初ゴールを決めたMF小野伸二(37)は、かつて日本代表として一緒にプレーした磐田MF中村俊輔(38)との対戦へ向け「マッチアップする場面があれば(チェックを)厳しくやる。力を100%出して戦いたい」と、意気込んだ。

 この日、ボール回しなど軽めの調整で練習を終えた背番号44は「僕の中では最高の選手」と、今季から磐田でプレーする背番号10について切り出した。「見ていて楽しい選手ですし、何かやってくれるという期待感を抱かせてくれる」。99年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選、06年W杯など、ともに日の丸を背負い、世界に挑んできた。

 開幕から8戦連続先発している中村は、この日の練習で腰を痛めた可能性があり、札幌戦出場は微妙だが、小野はケガからの完全復活へ、着実に歩を進めている。大宮戦で2年ぶりに公式戦フル出場。J1相手に6年ぶりのゴールを決めたばかりだ。次はリーグ戦で-。「1点取れば、またすぐに点を取るタイプ。チャンスがあれば、狙います」。J1通算30得点目を目指し、敵地へ乗り込む。【中島宙恵】