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山本ジャパンを支えるいぶし銀 徳永悠平 徳永悠平
 五輪日本代表に欠かせない「守備の職人」になった。徳永悠平(20=早大)は、3バックの一角としても、右ウイングバックとしても、堅実な守りを武器にチームに大きく貢献してきた。アマチュア選手ながら優れた身体能力を生かし、Jリーガーを押しのけてアテネ五輪のピッチに立つ。
飛び級で五輪代表入りした大学生
親善試合U―23日本代表対トルコ選抜 前半、相手DFに掴まれながらも突進する徳永悠平
親善試合U―23日本代表対トルコ選抜 前半、相手DFに掴まれながらも突進する徳永悠平=2004年5月26日、味の素スタジアム(撮影・加藤哉)
 「人生で最大の失敗は何ですか?」。この問いに徳永はこう答え、周囲を大爆笑させた。「高校を卒業してすぐ、プロにならなかったことです」。
 今年2月、アテネ五輪アジア最終予選のUAEラウンドを控え、現地アブダビの日本人学校を訪れた時のこと。小学生に質問され、間髪入れずに答えたのだった。もちろん冗談にすぎないが、現在の活躍ぶりを見ればプロでも十分にやっていけることが分かる。
 基本的に23歳以下が出場する五輪で、アテネ大会は81〜82年生まれが主体。83年生まれで世代が1つ下の徳永は、いわば飛び級で五輪代表に招集されている。筑波大1年のFW平山と2人だけのアマチュア選手でもある。
 03年からJリーグ特別指定選手として東京でプレーし、すでに14試合の出場歴がある。だが、アマチュアゆえに給料をもらえなければ、勝利給も得られない。日の丸を背負いつつも、親からの仕送りで生活する普通の大学生の一面もある。
出場時間トップ「ミスター山本ジャパン」
 そんな大学生も、ピッチに立つとプロ選手と互角以上に渡り合う。魅力の1つは、中盤の右サイドも、最終ラインのストッパーも高いレベルでこなせるユーティリティー性。五輪最終予選は2つのポジションをこなしつつ、全6戦中5試合にフル出場した。山本ジャパン発足以来、試合出場数とプレー時間は、チーム最多の記録を誇る。山本監督の信頼の高さをデータは物語っている。
 頭角を現したのは、03年1月に行われたカタール国際トーナメント。高校選手権予選に敗れた高校生と、試合出場機会の少ないJリーガーなどが招集され、いわば1軍半のU−22(当時)日本代表だった。ここで徳永は全5試合に出場し、1得点を決めるなど準優勝に貢献。山本監督のハートを射止めた。
「死のB組」突破に必要な力
 複数のポジションをこなせるセンスは、強じんな肉体に支えられている。1対1は決して当たり負けせず、90分間走り回れるスタミナも自慢。メンタルも強い。国見高時代は2、3年時にスイーパーとしてプレーし、危機察知能力に優れる。試合を堅実に進めたい公式戦などでは、監督が先発として起用したいタイプのプレーヤーといえる。
 04年1月に、国見高の後輩にあたるFW平山がチームに加入してきた時は、良き兄貴分として面倒も見た。最年少で落ち着かない18歳(当時)の話し相手になり、ストレッチなどではパートナーを務めたりして、チームにとけ込みやすいように気を配った。ピッチ内外で山本ジャパンに欠かせない戦力だった。
五輪壮行試合日本対ベネズエラ 後半、徳永悠平(右)はスライディングでボールを奪う
五輪壮行試合日本対ベネズエラ 後半、徳永悠平(右)はスライディングでボールを奪う=2004年7月30日、国立競技場 (撮影・鹿野芳博)
 アテネ五輪でも、先発出場する可能性は高い。1次リーグで対戦する相手は、パラグアイ、イタリア、ガーナ。死のB組と呼ばれるように、簡単な相手は1つもない。まずは負けない戦いが要求される国際舞台は、徳永の力が必ず必要になる。決して派手ではないが、いぶし銀の輝きは見逃せない。

[2004/8/6]

五輪プレイバック 1968年メキシコ大会
1997年11月17日付 紙面
1968年10月26日付
あっぱれ釜本2ゴール
【メキシコ市24日=本紙臨時支局】
日本サッカー・チームはメキシコを2-0で破り、史上初の銅メダルを獲得した。東京大会でベスト8進出を果たし、4年後には見事ベスト4、さらに銅メダルと飛躍的な躍進を遂げた。
(日刊スポーツ1968年10月26日付)





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