<カーリング:日本選手権女子>◇最終日◇12日◇青森市スポーツ会館
カーリング女子日本選手権は12日、青森市スポーツ会館で最終日を行い、トリノ五輪「凱旋(がいせん)」大会となったチーム青森が地元ファンの前で優勝を飾った。この日1423人を加えた来場者数は、5日間で計6007人を記録。日本中に大ブームを巻き起こした世界トップレベルの技に、青森が酔いしれた。
もう1人も入れなかった。決勝が始まる30分前の午後1時。座席も通路もすべて満杯となり、今大会2度目の入場規制がかかった。「これ以上は安全上、入れません」。青森県カーリング協会の係員が受付で説明を繰り返す。順番待ちの列ができた。試合途中で帰る人などいないことは分かっていたが、ほかにどうすることもできなかった。
試合は決勝にふさわしく白熱した。一投一投に、歓声と拍手が起こった。ファンの目も、この5日間で肥えていた。勝負のショットが、理解できるようになっていた。初日には「あの円に入れれば得点なのが?」と聞いていた人たちが、チーム青森の調子が上がるとともに、観客として成長していった。
寄付の記念にもらえるバッジは、600個以上用意したにもかかわらず、ついに底を突いた。受付で振込用紙を配ることで対応した。前日から始まったおみやげ品の販売でも「薄紅百菓」がよく売れた。他県から来ている観客も多かったからだ。
入場無料とはいえ、延べ6007人が詰めかけた大会は、大成功のうちに終わった。優勝会見で小野寺は「自分たちを見たくて来てくれたと思うと、感謝の気持ちでいっぱい」と力を込めた。林も「お客さんに支えられた」と話した。
5人のカーリング娘。が巻き起こした旋風は、これで終わりではない。青森では来年、世界選手権がアジアで初めて行われる。今大会の優勝で、出場もほぼ決まった。また来年、青森に大きな感動がやってくる。【高宮憲治】
[2006/3/13/11:05 紙面から]
写真=表彰式でメダルを手に笑顔のチーム青森の5人
|