南米初開催のリオデジャネイロ五輪は29日で開幕まで1週間となったが、問題が後を絶たない。選手村は水漏れ、むき出しの電気配線など不備が目立ち、ずさんな整備状況が指摘されている。すでにリオ入りしている日本選手もアクシデントに見舞われている。

 体操の内村航平は「シャワーを浴びていたら途中から水しか出なくなった」と明かした。トイレを流すとバスルームの排水口から逆流し「おしっこが出てくるような感じ」。トイレットペーパーも取りづらい位置にあり「肩が痛くなる」と苦笑いした。

 カヌーの矢沢一輝は部屋に入るなり床の雑巾がけを強いられ、体操の村上茉愛選手も「床がほこりっぽくて汚かったので、バスタオルで拭いた」。

 28日に入村した国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は「29日には万全になる」と強調したが、選手らからは依然として戸惑いの声が上がっている。