スポーツ仲裁裁判所(CAS)は18日、リオデジャネイロ五輪の重量挙げ男子69キロ級で銅メダルを獲得したイザット・アルティコフ(キルギス)がドーピング検査で興奮剤のストリキニーネに陽性反応を示したため失格とし、メダルを剥奪すると発表した。

 今大会のメダリストでは初の違反。順位の繰り上げやメダルの再配分は今後実施される。

 大会組織委員会は、カヌー男子のカナディアンシングル1000メートルで3位に入ったセルゲイ・タルノブスキ(モルドバ)が、ドーピング違反のために暫定的な失格処分になったと発表した。処分が確定するまで順位は変わらない。当初国際オリンピック委員会(IOC)は同選手の失格を発表したが、暫定の資格停止に訂正された。

 CASは利尿作用のあるヒドロクロロチアジドに陽性反応が出た競泳女子100メートルバタフライ4位の陳欣怡(中国)、持久力を高める新型エリスロポエチン(EPO)「セラ」で陽性となった自転車ロードレースのクレベル・ラモス選手(ブラジル)も失格とした。