ビーチバレー男子で昨年の「ビーチバレージャパン」を制した黒川魁(29)が、パリ五輪(オリンピック)の切符獲得へ闘志を燃やした。

23日、都内で行われた国内最高峰の競技大会「ジャパンビーチバレーボールツアー2024」(5月10日開幕)の開幕記者会見に出席。会見後に囲み取材に応じ、「ここに向けて僕自身も4年間頑張ってきたし、いろんな方が力を貸してくれた。期待に応えられるように頑張りたい」と力強く語った。

パリ五輪出場枠は開催国フランスを含む24(最大2チーム)。昨年の世界選手権の優勝チームや五輪世界ランキング上位17チームに与えられるが、日本男子はこれらでの獲得が厳しい状況で、今年6月に予定されているアジア予選での切符獲得を目指す。同大会への出場メンバーは未決定だが、黒川は個人で選出される可能性があり、「そこに向けて状態を上げていきたい」と前を見据えた。今後は国内ツアーなどでコンディションを整えていく。

インドアの男子日本代表は昨秋の五輪予選で切符を獲得済み。大きな刺激を受けていることを明かし、「負けていられない」と力を込めた。

◆パリ五輪への道 出場枠は男女とも計24チーム(最大2チーム)で、開催国フランスを除くと(1)23年世界選手権優勝(1)(2)オリンピックランキング上位(17)(3)大陸別予選(5)に与えられる。日本は男女ともに(1)(2)の出場が厳しい状況で、(3)での切符獲得を目指す。アジア予選は第1~3フェーズに分かれて行われ、男女ともに勝ち進んでいる。第3フェーズ(6月21~23日、中国・寧波)の優勝国がパリ五輪出場枠を獲得する。出場チームは国内の委員会で決定。