伊藤美誠(15=スターツ)が通う大阪市の昇陽高校で15日、パブリックビューイングが行われ、約100人の生徒や教諭らがエールを送った。熱戦もドイツに2-3で敗れ、会場は一時静まりかえった。

 卓球部顧問の田中匠さん(64)は「あの世界のレベルで戦えて素晴らしい。銅メダルを(首に)かけて学校に戻って来て」。伊藤の1学年下の後輩で昇陽中卓球部の田中夏実さん(15)は「学校に来た時は一緒に練習してくれる。憧れの存在。先輩というより友達みたいに接してくれて、今日は一段と集中していた。格好良かった!」と感激していた。

 伊藤からは毎年、誕生日にブレスレットや筆箱などプレゼントをもらっているという。試合前にも「インスタグラム(写真共有アプリ)に『頑張って』とコメントしたら、返ってきました」と、後輩の面倒見がいいところがある。

 リオ五輪にかける伊藤の思いを知っているだけに田中匠さんは「強心臓と言われているが、試合を楽しんで欲しい。本当に明るくてムードメーカーな子なので」と、3位決定戦での活躍を祈っていた。