世界ランク5位の日本が同1位の米国に敗れ、準々決勝で敗退した。前回ロンドン五輪の銅に続く2大会連続メダルとはならなかった。

 エース木村沙織主将(29=東レ)、長岡望悠(25=久光製薬)らがけん引したが、第1セットを16-25で落とした。第2セットは一進一退の攻防で、接戦となったが23-25で奪われ後がなくなった。第3セットに入り、木村主将も声を張り上げチームを鼓舞。終盤には7連続ポイントで20-20と一時同点に追いつく粘りを見せた。しかし米国攻撃陣の勢いは止められず。22-25で、ストレート負けとなった。

 木村は「ここに来られなかった選手の思いも込めて試合をしようと言っていた。目標達成できなかったことは悔しいですけど、仲間の思いもこめて全員で戦えたので良かった」と涙を浮かべながらも、充実感あふれる表情で話した。

 また、最年少の 宮下遥(21=岡山)は「次につなげないといけない。経験できて良かった、で終わらせないようにこれから挑戦したい」と話した。

 真鍋政義監督(52)は「世界1位の米国の壁は高かった。世界と同じ事をしていては勝てないと、いろんな挑戦をしましたが、選手たちはよく頑張った」とねぎらった。