山口剛(32=広島)がインから押し切り、13年2月のびわこ周年以来5度目のG1優勝を決めた。2着には笠原亮、3着には斉藤仁が入った。

 インからコンマ08の全速スタートで1Mを回って後続艇を引き離した。「先に回れば舟が押すポイントがあったので自信がありました。思った通りの展開です」と会心の走りを振り返った。

 初降ろしから優出すらなかった52号機に最初はがっかり。「伸びがないし、正直厳しいと思いました」。しかし、「出力低減機の調整は自分なりにつかんでいる」という言葉通り、平凡機を立て直した。

 賞金ランクは24位に急上昇。「これで終わりではありません。満足することなく真剣勝負を続けます」。ヒーローは気持ちを引き締めてレース場を後にした。【工藤浩伸】