湯川浩司(37=大阪)が見事なまくり差しで、3年ぶり、通算10回目のG1制覇を飾った。優勝賞金900万円を加算し、ランキングは30位まで浮上。SGチャレンジカップ出場圏内に入った。2着は桐生順平、3着は森高一真だった。人気を背負った1枠吉川元浩はフライングに散った。

 節一に仕上げた37号機が勝利を後押しした。F持ちの身でも、3コースからコンマ09のスタートを決め、1Mは俊敏ターンで突き抜けた。「会心のターン。37号機を連れて帰りたいぐらい(笑い)」と相棒に感謝した。

 「初優勝みたいな感じ。優勝自体が久しぶりやから」。G1優勝は13年の高松宮記念以来。一般戦を含めても今年初Vとなった。苦しんだ時期が長かっただけに、喜びもひとしお。次節福岡ダービーで、さらなる賞金上積みを狙う。目標はもちろん年末だ。「結果が出たので、がぜんその気になってきた」。湯川の走りから、目が離せなくなってきた。【網孝広】