アウステル温泉効果で心身充実/関屋記念
<関屋記念>
関屋記念(G3、芝1600メートル、10日=新潟)で重賞初勝利を狙うフサイチアウステル(牡6、栗東・池江泰寿)が6日、Dウッドコースでシャープな伸びを披露した。05年の菊花賞で5着に食い込んだ素質馬が長らくスランプに陥っていたが、昨年の休養効果が出て肉体、精神ともに充実。持ち前の高い心肺機能を武器に、3連勝へ突き進む。
本格化しつつあるフサイチアウステルの重賞初勝利は目前だ。追い切りはDウッドでエアリアルショット(3歳未出走)と併せ、6ハロン84秒6-12秒3を計時。シャープな伸び、余裕たっぷりの動きを披露して併入した。池江泰寿師は「先週で仕上がっていたので、オーバーワークにならないように。動きは抜群です」と満面の笑みを浮かべた。
05年セントライト記念、06年AJCCと、重賞で首差の2着が2回。菊花賞では落鉄しながらディープインパクトの5着に入るなど能力はトップレベルだ。そのAJCC後は2年4カ月スランプに陥っていたが、ここにきて2連勝し、完全に軌道に乗った。きっかけは昨年7月の米子S13着後に訪れた牧場での休養。シャワーを浴びながら温泉につかる治療を、半年間続けた。「慢性的な腰痛があったので、湯治をしたのが良かった。腰の不安がなくなり、フォームも変わってきました」(池江泰寿師)。
赤木騎手の進言も大きかった。休養明け初戦の福島民報杯10着後に、「コーナー2つの方が集中力を持続できる」と京都マイルの都大路Sへ向かい、05年7月以来の美酒を味わった。前走は、2ハロン目から11秒台前半を刻む厳しいラップの中を逃げ切って連勝。トレーナーは「普通ならつぶれていますよ。デビュー前から心肺機能が高く、獣医師さんにも『ディープインパクト以上』と言われていましたから」と、愛馬の復活をたたえた。
「肉体とメンタル面が、ようやくかみ合ってきました。今回も後続にスタミナを使わせる競馬ができると思うし、楽しみです」(池江泰寿師)。小倉記念をドリームジャーニーで制し、勢いに乗る厩舎に2週連続重賞Vが見えてきた。【平本果那】
[2008年8月7日8時49分 紙面から]
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