ユキチャン勝って不運脱出だ/クイーンS
<クイーンS>
白毛馬ユキチャン(牝3、後藤)が、札幌開幕週の牝馬重賞クイーンS(G3、芝1800メートル、17日)で、2カ月ぶりの実戦に臨む。7月9日のジャパンダートダービー(大井)をじんましんで競走除外、ブリーダーズGC(14日=旭川)も補欠で出走がかなわなかった。体調を立て直しての一戦は、強豪相手の芝のレース。あらためて力を測る。
今夏、ちょっぴり運に見放されたユキチャンだが、2カ月ぶりのレースに向け態勢は整った。ジャパンダートダービー(JDD)を除外になった後は、北海道での出走を選択した。札幌へは7月24日に入厩し、翌25日に角馬場での調整から始め、ここまで3本の追い切りを消化してきた。
6日の1週前には5ハロン70秒の予定のところ68秒をマーク。騎乗する佐藤助手も「具合がいい証拠」と認める動きで、じんましん明けの不安を一掃した。9日には同厩のデュークレジェンド(3歳未勝利)と併せ4ハロンから56秒5-40秒0-12秒4で1馬身先着した。佐藤助手は「反応も良かったし、カイバ食いもいい。ほど良く気合が乗ってきて、美浦にいるときより順調に調整できている」と話す。
6月の関東オークスを1秒7差で圧勝し、ダート中心のローテーションが組まれた。しかし、JDD除外、同時に登録していたスパーキングレディーC(川崎)は、南関東4場の規定(前開催に出走取り消し、競走除外になった馬は出走できない)にひっかかった。ブリーダーズGCもJRA枠(4頭)に入れず補欠2番手。繰り上がり出走をあきらめず、7日の締め切りまで待ったが届かなかった。2戦2勝のダートで、さらなる飛躍の機会は先送りとなった。
今回は3戦1勝の芝のレース。オークス出走をかけた4月のフローラS(G2)では7着に敗れている。佐藤助手も「切れ味に欠ける面があるからね」と、現時点では“芝よりダート”の見方を否定しない。それでも、体調アップと「洋芝は合うと思う」と札幌の芝をプラス材料ととらえる。手綱は昨年まで6年連続札幌リーディングの藤田騎手がとる。札幌で勝負をかける「白い」馬に、これ以上の「恋人」はいない。【大滝貴由樹】
[2008年8月12日8時18分 紙面から]
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