ジェルミナル桜に名乗り/フェアリーS
<フェアリーS>◇11日=中山◇G3◇芝1600メートル◇3歳牝◇出走16頭
待ってろブエナビスタ。1番人気ジェルミナル(栗東・藤原英)が直線で楽に抜け出し、重賞初制覇を飾った。G1敗戦の経験を生かし、内で脚をためる作戦が成功した。休養を挟み、ひとたたきして桜花賞(G1、芝1600メートル、4月12日=阪神)に向かう。
最内枠の特権をフルに生かした。ジェルミナルは好発から先行集団に取り付くと、内ラチ沿いにへばりついた。マイル戦にしては遅い半マイル48秒6の流れ。労せず脚はたまった。ラチを離れたのは直線入り口だけ。内から3頭目、馬場の真ん中を、一気に抜け出した。まともに走れば、牡馬相手に2連勝した地力は上位だ。坂を苦にしない爆発力で、後続を突き放した。
「無駄脚を使わせるのだけは避けた。4角では狙っていたところがあいた」と、福永騎手もしてやったりの表情。2番人気に推された阪神JF(6着)は、外枠から好位を取りに早めに動いたため直線の伸びを欠いたが、G1敗戦の反省を生かした。
前走の馬体重10キロ減に続き、今回もマイナス4キロ。「ここで勝っておくと後が楽。馬体からもここを逃すとしんどかった。勝負だったね」と、藤原英師は胸をなで下ろす。G1後で調整の難しい一戦だったが、最終追いでは7馬身先着させる攻めの姿勢。2年連続最高勝率調教師の狙い澄ました仕上げも光った。
スローペースを考えても、勝ちタイム1分36秒5は平凡。この勝利で、すぐに女王ブエナビスタへの再挑戦権を得たとは言い難い。だが、藤原英師は不敵に笑う。「どの馬もまだ成長途上。最終的にはブエナビスタを目標にしなきゃいけないけど、まだウオッカやダイワスカーレットじゃないからね」。今後はひと息入れて馬体の成長をうながす。桜戦線のブエナビスタ1強ムードを、次走のトライアルで吹き飛ばすために。【高木一成】
[2009年1月12日8時50分 紙面から]
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