<国際親善試合:U-23日本3-0ガーナ>◇11日◇ベアスタ

 新しく選ばれ、試された選手たちが躍動していた。中でも目立ったのはDF伊東とFW富樫。室屋らけが人が多いサイドバックで、伊東はクロスの精度が非常に高かった。攻撃だけじゃなく、守備も問題なくできていた。富樫もJで見せているシュート場面での冷静さがあり、ポストプレーもできるから周りを使える。スケールはまだ大きくないかもしれないけど、24歳以上のOA枠の選手が本当に必要なのかなって感じさせるくらい、いいコンビネーションを見せていた。

 手倉森監督が、海外組、国内組を問わず幅広く選び、チャンスを与えているから、選手たちはいい準備ができている。「自分も次がある」と思って臨めているからこそ、精神的にも同じ方向を向いてプレーができる。監督の意図が伝わり、どんどんいいチームになっている。

 仮想ナイジェリアの一戦で、アフリカ人特有の身体能力の高さを肌で感じることができたのも大きい。ただ、あえて1つ指摘するなら、好調のピークが少し早過ぎる気もする。このピークをより高いところへ持っていくことができれば、メダルも夢じゃない。(日刊スポーツ評論家)