<トゥーロン国際:日本2-1ギニア>◇1次リーグB組◇25日◇フランス・シスフールレプラージュ

 トゥーロン国際で日本の1次リーグ敗退が決まった。世界との差を痛感する結果となったが、けが人が出たことを含めて考えると、オーバーエージ(OA)で補うことが必要なポジションが明確になった。

 短期決戦は守備力が大事で、本大会に向け、守備ラインの再構築が必要だ。センターバック(CB)の植田は計算できる。両サイドバックができる選手と植田と組むCBは、OAの力を借りる必要があるだろう。

 このチームはこれまで、堅守からショートカウンターというイメージが強かった。今大会では、その強みは残しつつ、じっくり中盤で崩す攻めも多くみられた。先制点を奪われても攻めあぐむことなく、中盤で崩してゴール近くまでボールを運んだ。しかしフィニッシュの精度は改善されていなかった。ここにも、OAの力が必要だ。

 FWのOA候補と報じられているのは大久保(川崎F)と興梠(浦和)だが、個人的には、決定力があって最前線から守備もでき、メンタルも強い金崎(鹿島)もおもしろいと思う。(日刊スポーツ評論家)