第87回全国高校サッカー選手権大会が30日、東京・国立競技場で開幕した。開会式では東北6県の代表校が、元気よく行進を行った。どのチームも大舞台の雰囲気を肌で感じ、それぞれの初戦を心待ちにした。31日の1回戦で、青森山田、不来方(岩手)秋田商、富岡(福島)の4校が初戦突破に挑む。

 ◆青森山田

 県名産のリンゴを振りかざすパフォーマンスで場内を沸かせた。笑顔の行進は自信の裏返し。大会前の練習試合は、野洲(滋賀)に3-1で快勝するなど3戦全勝した。FW大迫勇也(3年)率いる鹿児島城西戦について、FW見宝憂主将(3年)は「しっかり守ってから、相手守備の弱点を突きたい」。

 ◆秋田商

 全国最多タイ37度目の出場を誇る古豪らしい行進で拍手を浴びた。「イッチ、ニィ」の掛け声で手足を完ぺきにそろえ、48代表で最も美しい動きを披露。DF須田基太主将(3年)は「初戦が決勝のつもりで戦います」と気を引き締めた。初戦の相手は那覇西(沖縄)。2年連続初戦PK敗退の雪辱を果たす。

 ◆不来方

 初出場の余韻に浸る間もなく、開会式後は練習場に直行した。31日の相手は同じく初出場の大阪桐蔭だが、準備に余念なし。県大会後、決定力を上げる練習を繰り返したDF上小林亨主将(3年)は「しっかり人数をかけて守ってから、攻撃に切り替えたい」。岩手県勢5年連続8強をかけて勝ちにいく。

 ◆東北

 国立のピッチに感動した。門間拓巳主将(3年)は「芝がヤバイです。柔らかい。ここに戻ってきて、サッカーをやりたい」と笑顔をはじけさせた。同地でのプレーを実現するには、決勝まで勝ち上がるしかない。開幕戦を観戦せずに会場を離れ、都内で練習。2日の情報科学戦に備えた。

 ◆山形中央

 J1昇格を果たしたモンテディオのように、初戦突破で勢いをつける構えだ。関口和弥主将(3年)は「山形の上がった波に乗っていきたい」と声をはずませた。開会式でも緊張した様子はなく、3年ぶりのセレモニーを楽しんだ。2日の四日市中央工戦に向け、セットプレーの確認を入念に行うという。

 ◆富岡

 町の花「桜」の造花を手に、初めての入場行進を楽しんだ。町民から送られた花を見つめて、荒明拓主将(3年)は「町の人たちの期待は感じています。自分たちのサッカーをして、ひとつでも上に行きたい」と意気込んだ。佐藤弘八監督(38)も「チームの雰囲気はいい」と笑顔。初出場ながら旋風を起こす。