<高校サッカー:前橋育英4-0室蘭大谷>◇2回戦◇2日◇フクアリ

 強豪揃いのAブロックで前橋育英(群馬)が室蘭大谷(北海道)を4-0で破り2回戦を突破しました。

 「相手の戦略にハマった」(MF湯川純平)という前半だったが、「前が絶対1点取ってくれると信じていたから、DF陣がどこまで頑張れるかだと思っていた」というDF川岸裕輔の言葉通り、53分にMF白石智之が先制すると、立て続けに4得点。その結果にも主将で、浦和レッズ加入が内定しているMF小島秀仁は「DF陣が素晴らしい対応をしてくれた。今日は最後に1点取れたことだけが良かった」と話したが、チームとしては優勝に向けて試合ごとに成長を感じている。

 前橋育英は09年の高校総体で初の全国大会優勝。2年生だった小島もレギュラーとして試合に出場していたが、「あのときも大会中にチームが成長できたから優勝できた。そういう部分では今のチーム状態と似ているところがあると思う」と話し、悲願の選手権初優勝に向け、手ごたえを口にしていました。

 その優勝に向けて、選手がおそろいで持っているのが群馬名物でもある前橋育英カラーの黄色いダルマ。大会前に全員に背番号と同じ番号が入ったダルマが配られ、開会式でも手に持って入場行進を行いました。1回戦前日に片方の眼を入れ「優勝してもう片方の眼にも入れよう」と全員で誓いました。目標に向けて大会はまだ始まったばかり。次は3回戦、優勝候補流通経済大柏(千葉)と対戦します。(サッカーai編集部

 阿部菜美子)