<高校サッカー:市船橋2-1四日市中央工>◇9日◇決勝◇国立

 2年生得点王の先制弾も実らなかった。前半58秒、四日市中央工FW浅野拓磨がCKからつながったゴールエリアでのボールを押し込んだ。通算7得点目だった。その後も攻勢に転じたが、後半ロスタイムに追いつかれ、最後は延長戦で力尽きた。終了の瞬間、選手はピッチにへたり込み泣きじゃくった。91年度大会の帝京との同校V以来、初の単独優勝を狙ったが、夢は打ち砕かれた。浅野は「だんだん市船橋ペースになってきて『やばいな』と感じていた」という。だが、「もっと1対1の強さや状況判断力を身につけていきたい」と気持ちを切り替えていた。