<高校サッカー:市船橋2-1四日市中央工>◇9日◇決勝◇国立

 日本協会が来年度の全国高校サッカー選手権から、決勝戦の累積警告による出場停止の撤廃を検討することが9日、分かった。日本協会の西村昭宏育成担当技術委員長は試合後に「いろいろな方の意見を参考にさせていただいて、さらに良い大会にしていきたい。前向きに検討したい」と言った。今大会では四日市中央工(三重)のMF国吉主将がピッチに立てなかった。

 これまでも、高校生活最後の大きな舞台でピッチに立てないことを疑問視する声はあった。この日、スタンドで観戦した古沼貞雄氏(72=現矢板中央高アドバイザー)も改定に前向きだった。20年前には四日市中央工と両校優勝し、帝京高校(東京)監督として6度全国制覇した名監督は「3年間、選手たちは国立の決勝舞台でプレーすることを目標に頑張ってきている。これでサッカーをやめてしまう子もいるので、変えるべきだ。協会も議論してくれると言っている」と言った。

 また同時に「最初は3チームずつのリーグ戦にして、16強からトーナメントが理想」とし、よりよい大会になるための提言を続けた。協会はこうした意見を踏まえ、大会後のなるべく早い時期に議論を開始する方向だ。