日本サッカー協会は14日、8月のリオデジャネイロ五輪に出場するU-23(23歳以下)日本代表のオーバーエージ(OA)3枠のうち、G大阪DF藤春広輝(27)と広島DF塩谷司(27)の選出を正式発表した。

 塩谷は「自分にできることをピッチ内外で全力で行い、日本のために全力で戦う」とコメント。基本はセンターバックだがサイドバックもこなす。最終ラインに故障者続出の日本にとって理想的な補強だ。DFながら得点力も高く、広島では13、14、15年の3年間でJ1計12得点を記録。FKのキッカーも務めている。

 徳島商高、控えから始まった国士舘大を経てJ2水戸に入団と地道にのし上がってきた。キャンプなど長期遠征中には後輩らと風呂へ入り、悩みを聞く兄貴分だ。14年10月にはA代表として親善試合でブラジルと対戦し、ネイマールに4発決められた。今回の五輪開幕前の強化試合でOA参加のネイマールを擁するブラジルと対戦するが、本大会でも決勝トーナメントに進めば戦う可能性がある。あれから約2年。27歳のDFリーダーが成長を示す。