柔道2段、黒帯の新監督がフットサル日本代表を立て直す。日本協会は21日、東京・JFAハウスでフットサル日本代表のブルーノ・ガルシア新監督(42)の就任会見を行った。スペイン人の新監督は5歳から20歳まで柔道にも打ち込んだ。親日家でもあり、ロドリゴ前監督と同じスペイン路線を継承できる人物だ。

 会見では「日本代表のことはよく分かっている。選手の特長もほとんど把握している」と言った。それもそのはず。今年のW杯コロンビア大会でベトナムを率いベスト16に導いた実績があるが、その予選となった2月のアジア選手権では徹底した研究で、準々決勝で日本にPK勝ちしている。

 W杯出場を阻まれたキーマンを招いて、愛知県が招致を目指している20年W杯に向け、再建を託す。24日から愛知で3日間の代表候補合宿を行い、黒帯のガルシアジャパンが船出する。

 ◆ブルーノ・ガルシア 1974年6月6日、スペイン生まれ。フットサルのスペイン2部でプレーし、98年から指導者の経験を積む。同国1部、2部の監督を歴任し12年から中国の長春市風雲や杭州浙江ドラゴンを指揮。13年にはペルー代表、14年から2年間はベトナム代表を率いた。ラコルーニャ大卒。