心に日の丸を-。日本代表が15日夕、22年ぶりに敵地、平壌で臨む北朝鮮戦。収容人数約5万人の金日成競技場に入る日本人サポーターはわずか約150人だ。“多勢に無勢”の決戦を前に、興奮と不安が入り交じった。
今回、日の丸や横断幕、鳴り物の競技場への持ち込みは禁じられた。平壌国際空港でサポーターらはカメラに加え、日の丸が入っているとの理由でユニホームも一時預かりとなった。
名古屋市の会社経営増井剛志さん(38)は「新調した代表ユニホームを空港で没収されたのはショックだけど、心に日の丸を持って応援します」と語った。ユニホームを隠し持つ20代女性は「雰囲気をみて(着るかどうか)決める。青い羽根を持ってきた。それを振り回そうと思う」という。
全国から集まった観戦ツアーには、夫婦や子ども連れの姿も。日本政府は観光自粛を呼び掛けているが、サポーターの一部は15日午前、主体思想塔など平壌市内の観光名所を回った。ほぼすべての参加者がカメラを持ち込めなかったため、記録としてノートにスケッチをする人もいた。北朝鮮側は専属カメラマンを同行させ、販売用に写真を撮影するという。「カメラを取り上げておいてそれはないだろう」との声も聞かれた。
15日は拉致被害者、横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されてから34年。横浜市の会社員男性は「正直悩んだが、どうしても見たかった」。ホテルの部屋にあった白地に赤い模様の入ったビニールの袋を日の丸がわりに掲げるつもりだという。

