アギーレ監督とアジア杯を戦った鹿島の日本代表選手たちは3日、宮崎市内の合宿先で解任の知らせを受けた。昨年の代表デビューから出番を増やしていた柴崎は、硬い表情のまま質問に応じなかった。

 昌子は「いい監督だったのでもう少し(一緒に)仕事をしたかった。サッカーに熱いし、個人的には好きだった。開き直って次の代表にも選ばれるようにやるだけ」と複雑な思いを口にした。アジア杯が代表初招集だった植田は「僕はしゃべれません」と口をつぐんだ。

 元日本代表主将で古巣G大阪の13歳以下チームのコーチに就いた宮本恒靖氏は大阪府内で「新しいアギーレのサッカーをやろうとした中、その人がいなくなるのは選手、ファンにも戸惑いはある。監督がいなくなっても代表は存在し続けるので、選手は責任感を持ってやり続けるべきだと思う」と後輩にアドバイスを送った。

 和歌山県串本町でキャンプ中のJ2、C大阪の元ウルグアイ代表FWフォルランはかつて同監督の下でプレーした経験があり「サッカーは結果を残さないといけない。残念といえば残念」と話した。アウトゥオリ監督は「われわれの同僚が道半ばで解任され、心が痛む。サッカーではどの監督も解任されるリスクを伴う」と語った。