コンサドーレ札幌FW宮沢裕樹(19)が、個性を生かし、日本代表・岡田武史監督(52)にアピールする。U-20日本代表候補合宿が20日、静岡県内で始まった。宮沢は8対8の戦術練習でゴールを決めるなど、初日からキレのある動きを披露した。高さと技術を兼ね備えた現代表にはいないタイプだけに、原博実強化担当技術委員長(50)が注目するなど、期待は大きい。3日間、特長を存分に発揮し、代表指揮官の脳裏に存在をインプットさせる。
宮沢が、限られた時間で岡田監督の頭にその存在を焼き付かせる。合宿初日、8対8の戦術練習で、G大阪の高校生Jリーガー宇佐美と2トップを組んだ。相棒からの右クロスを頭で押し込みゴールを決めるなど、初めて指導を受ける岡田監督の目の前で、アピールを繰り返した。
「ダイレクトプレーの中で、ゴールを狙っていくことを意識した。岡田監督からは攻守の切り替えやパスを出した後のサポートをしっかりやるように言われた」と宮沢は初日を振り返った。練習場では直接声をかけられる場面はなかったが、受けた言葉を意識し、周囲を見渡しながら、2時間動き回った。
日本代表にいないタイプのFWという利点を生かす。現在のA代表のFWは、速さの玉田、飛び出しが武器の大久保、高さの矢野、泥臭さの岡崎と、一芸に秀でた選手がそろっている。だが宮沢のように182センチと大型ながら、キープ力も兼ね備えたタイプのストライカーはいない。練習を見守った原強化担当技術委員長は「宮沢のような個性的で変わった部分を持っているFWの成長を、代表では求めている」と成長を期待した。今回の3日間で持ち味を発揮すれば、岡田監督はじめ、代表スタッフの認知度を一気に上げることも可能になる。
今回の合宿は単なる強化合宿ではない。岡田監督は「A代表への窓口としている。若い選手なりの良さを出してもらいたい」とここから上のカテゴリーへ出てくる選手の台頭を望んだ。宮沢も絶好の機会を逃す気はない。「意識はしてないけど、サッカー選手をやる以上、いつかはA代表に呼ばれたい」。岡田監督からの初の指導機会を、夢へ向かっての第1歩とする。【永野高輔】

