「ザックジャパン」では、右足も研ぎ澄ます。MF本田圭佑(24=CSKAモスクワ)が、利き足ではない右足シュートの決定力アップに本格着手する。パラグアイ戦(日産ス)から一夜明けた5日、日本代表は空路大阪入りし、グアテマラ戦(7日、長居)に備えて堺市内で調整した。無得点に終わった本田は、W杯南アフリカ大会で2得点を挙げた左足シュートを徹底警戒されたことで、周囲に右足シュートの決定力強化に取り組む方針を示唆。4年後のW杯ブラジル大会へ、「悪魔の左足」に続き、右足も“小悪魔”化させる。
途中交代で無得点に終わったパラグアイ戦から一夜明け、本田が克服すべき課題を口にした。チームとともに7日のグアテマラ戦に備え、空路大阪入り。スーツにサングラス姿の移動時、利き足ではない右足シュートに言及した。
本田
今まで、左足をここまでマークされたことはなかった。切り返してから右足へ持ち替えてシュートに向かうところでも(動きが)引っかかっていたし。
3本記録したシュートのうち、唯一右足で放った後半7分のシーンが象徴的だった。中央左でボールを持つと、相手DFは左足を警戒する形で間合いを詰めてきた。本田は右足に持ち替えてのミドル弾を選択。思い切って振り抜いたが、押さえが利かずゴールのはるか上に外れた。これまでも「オレの課題は右足や」と周囲に漏らし、強化に取り組んできたが、強化に本腰を入れる構えだ。
W杯デンマーク戦、欧州CLセビリア戦で無回転FK弾を決めた。「悪魔の左足」の威力は、世界中が知るところとなった。レンジも長く決定力も十分で、FK以外でも世界各国のマークは厳しくなる一方。「相手(の対応)に意識させられた」。新生日本代表の初戦で思い知らされた。
これまでの得点は、左足によるものがほとんどだ。得点能力が開花する前だが、3年間のJリーグで決めた11得点のうち右足での得点は07年千葉戦(瑞穂陸)で相手GKからボールを奪って押し込んだ1点だけ。日本代表で決めた6点のうち5点が左足で1点が頭。オランダ、ロシアでもマークの厳しい1部リーグでは通算47試合を戦い右足弾はない。右足にも、左足に負けないパンチ力がある。だが、制御が難しくシュートをふかしてしまうことが多い。
この日、大阪・堺市内での軽めの調整後には、右足が左足をしのぐ可能性について「どうですかね(笑い)。でも、不可能はないでしょ」と言った。悪魔ほど強烈でないにしろ、右足が“小悪魔”レベルまで達すれば、4年後のブラジルW杯に向け日本に頼もしい武器が増えることになる。【八反誠】

