埼玉県内で4日、日本代表合宿がスタートし、アルベルト・ザッケローニ新監督(57)が就任後初めて練習の指揮を執った。想像以上にきめ細かく、ユニークな指導内容に、長友佑都(24)ら選手から「難しい」「怖い」と戸惑いの声も出た。
ザッケローニ監督が伝授した「カテナチオの極意」を、DF陣は一様に、驚きと戸惑いを感じながら受け止めた。槙野は「今までにない守り方。新しい先生に授業を受けている感じがした。これがカテナチオ(イタリア流の堅守)なのかな」と新鮮さを感じる一方で「今までと違うからいつも以上に頭を使う」と懸命に考えながら説明を聞いたという。
センターバックでレギュラーを狙う栗原も戸惑っていた。「ちょっと怖いと感じた」。自分がマークすべき向きの反対側(背中側)から進んできた相手については「責任を持たなくていい」とはっきり言われた。「両方見ながら守ることを意識してきたので、驚いた」という。責任の所在を明確にする意味で「そこははっきりしていると思う」と受け止めた。この日はボールを動かさないで指導を受けたため「実感はまだないが、そこまで言うならやってみようと思う」と腹をくくった。
伊野波も「怖さ」を感じていた。「もし抜かれたらと考えると少し怖い」。ベテランの駒野も「今までとまるで違う」と刺激を受けつつ、考え込むような表情を見せた。
この日、ザッケローニ監督が説いた「極意」はほんの序章。伝えた方法で相手に逆を取られた場合の対処などについてこの日は触れなかった。栗原は「それは今後、徐々に触れていくという様子だった」という。ザッケローニ監督が戦術を磨いたイタリアでプレーする長友も「怖い」と感じ、「戸惑いもあるし、体の向きとか細かいところが難しい」としたが、最終的には「これをモノにできれば大きな武器となる」と前向きにとらえていた。【松田秀彦】


