日本代表のMF本田圭佑(26=CSKAモスクワ)が、東日本大震災の被災地へ「サッカー場」を贈る。所属事務所は4日、昨年3月の震災で壊滅的な被害を受けた宮城県石巻市に、フットサル場を建設する案を発表した。本田が中心となって災害支援基金を設立。その義援金で石巻市の協力を受けて、同市の総合運動公園内に建設する。人工芝のコートで、業者の選定を経て、年明けの完成を目指すことになる。

 さらに、被災地への復興支援の輪を広げるため、イラク戦当日となる今月11日から、10月にかけて本田の公式ホームページ内でチャリティーオークションを実施する。10年W杯南アフリカ大会で着用したユニホームなど、お宝グッズを随時出品する予定だ。その収益金などで、今後も被災地にサッカー場を建設することを検討しているという。

 本田はこの日早朝にモスクワから帰国し、新幹線で合宿地新潟入りした。8月の札幌合宿時は「金&黒」の新しいヘアスタイルだったが、従来の金髪に戻して登場。11日の最終予選イラク戦については「まだ分からないですね」と多くを語らなかった。それでも新潟駅でちびっ子ファンから「頑張ってください」と声をかけられると、振り返りながら「ありがとう」と優しい笑みを浮かべた。日本のエースは、ピッチ内外で日本のために全力を尽くす。【益子浩一】