W杯アジア最終予選のオマーン戦(14日)に2-1で勝利した日本代表国内組は15日、空路で帰国した。来年は2月6日のラトビアとの国際親善試合(ホームズ)で始動する。原博実強化担当技術委員長(54)は13年の初戦について、国内選手や海外組で代表経験の少ない選手を招集する可能性をうかがわせた。

 来年のザックジャパンは、チーム力の底上げからスタートする可能性が出てきた。オマーンを下してW杯出場に王手をかけた日本代表は、2月6日のラトビアとの国際親善試合が新年の初戦となる。この日、選手らとともに帰国した原技術委員長が「11月に試合があって次が3月まで空く。何もやらないのはよくないから」と位置付ける一戦。「海外組を呼ぶかは近いうちに(ザッケローニ)監督と話し合って決める。もともと、この試合(オマーン戦)の結果で変わるところがあった」とメンバーについてはこれから検討する。

 国内組については「普段よりも早めに集まることも考える」。1月に代表予定はなく、2月頭の招集となりそうだ。一方で「ヨーロッパの選手がこれだけ多いわけだし、(日本の)クラブによっては2月1日から始動するところもあるだろう。国内組だけ集めても試合(リーグ戦)もやっていないし」と、海外組で代表経験が乏しい選手を選出する可能性もにおわせた。

 3月26日のヨルダン戦に勝てば、W杯への切符が手に入る。同時に、アジア最終予選の残り2試合は「消化試合」となる。ラトビア戦、出場決定後の試合はチーム力の底上げにはうってつけの機会。若手が台頭すれば、代表の“固定メンバー化”に一石を投じることができる。