16年リオデジャネイロ五輪を目指すU-21(21歳以下)日本代表の初陣が、来年1月のヨルダン戦になることが10日、分かった。同11日開幕のU-22アジア選手権(オマーン・マスカット)から指揮を執る手倉森誠監督(46=仙台)にとって初采配で、大会に向けた最初で最後のテスト試合。大会の直前合宿をアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで行うことも判明した。

 リオ五輪を目指す「手倉森ジャパン」が中東から船出する。日本協会の原博実技術委員長は今月上旬、U-21代表の予定について「直接、オマーンには入らない。大会前に現地で調整したいし、練習試合もする。合宿地も試合の相手も調整中」と話していた。協会関係者によると、その相手がヨルダンU-22代表、合宿地がドバイに内定。来年1月5日前後に出国し、12日の1次リーグ初戦(マスカット)直前まで滞在。その中で対戦することになる。

 16カ国が参加し、11日に開幕するU-22アジア選手権は新設の大会。初代王者を目指す日本は1次リーグでイラン、クウェート、オーストラリアと対戦する。中東の2カ国が同組になったため、同じ地域から練習試合の相手を探していた。

 手倉森監督の契約は来年1月2日から。現在指揮する仙台が天皇杯で勝ち残っており、元日の決勝まで勝ち進んだ場合、最短で中3日しか準備期間がない。大会の前に招集選手のプレーを見て、采配の参考材料を集める時間が必要だった。

 大会に向けた調整も真冬の日本では難しいため、ドバイ合宿が決まった。開催地マスカットの1月の平均最高気温は27・1度。同月の東京は9・8度と20度近い寒暖差がある。日本から現地への移動も12時間以上かかり、時差も5時間。まず、環境が似たドバイで調整する。

 ドバイは、歴代の日本代表がW杯予選や五輪予選で利用してきた。スタッフも宿泊施設や練習場など、ノウハウを熟知。将来的にも利用する可能性がある場所で、手倉森監督ら指導者や若い選手の経験にもなる。マスカットまで飛行機で約1時間とアクセスも良く、万全の状態で臨めそうだ。

 手倉森監督は今日11日、都内の日本協会で就任会見を行う。合わせてメンバーも発表。10月の東アジア大会(中国)や11月のミャンマー遠征に参加した選手から選ぶことになりそうだ。<U-21日本代表の予定とU-22アジア選手権の大会日程>

 5日

 日本出発

 6日

 ドバイ合宿スタート

 9日

 練習試合ヨルダン戦12日

 1次L:イラン(マスカット)14日

 

 同

 :クウェート(マスカット)16日

 

 同

 :オーストラリア(マスカット)19日

 準々決勝20日

 準々決勝23日

 準決勝25日

 3位決定戦(シーブ)26日

 決勝(マスカット)※左から、月日、試合、相手国(会場)、すべて14年1月。