日本代表MF中島翔哉(21=東京)が脅威の連発で試合を決定づけた。1-0で迎えた延長後半4分。左サイドでボールを受けると、ペナルティーエリア外から右足でミドルシュートを放った。「90分でシュートを打てなくて、延長はチームのために頑張ろうと思った」。ボールはゴール右隅に吸い込まれ、リードを2点に広げた。

 さらに同5分にも再び右足でミドルシュート。今度はゴール左隅にたたき込み、わずか2分間の2ゴールでダメ押しに成功した。中島はチーム結成時から10番を背負う大黒柱。手倉森監督に対し「(Jリーグで)試合に出られない時も呼び続けてくれた。オリンピックに連れて行きたいし、オリンピックで一緒に戦いたい。最後で役に立ててうれしかった」と最高の恩返しを振り返った。