名古屋の新社長に、ゼネラルマネジャー(GM)の久米一正氏(59)が就任することが、19日分かった。

 4月16日の株主総会で承認される。支援企業であるトヨタ自動車、同社系列企業出身者以外の社長は初めて。

 クラブ社長は代々、母体のトヨタ自動車や系列企業の幹部が非常勤で務め、初代社長は豊田章一郎トヨタ自動車社長(当時)だった。クラブ内外で常勤の必要性が求められ、現場を知る久米氏が就任することで意思決定の円滑化を図る。

 久米氏は静岡県出身で中大から日立製作所に進み、現役引退後は柏、清水で強化担当を歴任した。Jリーグ事務局長も務めた。2008年に名古屋で初のGMとなり、DF田中マルクス闘莉王らを補強して10年のJ1初制覇につなげた。