J2横浜FCのカズ(三浦知良)や元日本代表監督の岡田武史氏らが、日本協会の会長になる、なんてことがあるかもしれない。

 来年3月に役員改選を迎える日本サッカー協会の会長候補の条件がこのほどまとまった。7人以上の評議員が推薦すれば候補を擁立できるが、その候補者の条件が(1)10年間日本サッカーに貢献した者(2)直近の3年間日本サッカー発展に著しく貢献した者(3)またはそれに準ずる者、となったことが24日、分かった。

 日本協会の会長はこれまで、役員選考委員会が選んだ人物を理事会が承認し、評議員会が追認する形だった。だが、FIFA(国際サッカー連盟)から組織の透明性を高める要請を受け、選挙を含む形で決める方式に変更した。

 今年12月には理事会が会長候補1人を選ぶ。だが、その候補と異なる人物が、評議員7人以上の推薦を得ることができれば会長選の候補となる。複数の候補が出た場合は評議員75人による選挙で新会長が決まる。

 日本協会の幹部は「引退してサッカーにかかわる仕事をしている人はもちろんだし、現役選手や監督も立候補できます」と話し、一時代を築いた選手や監督らの抜てきも夢ではない。

 今月29日の定時評議員会では、評議員の定数が47人から75人に増えることや、会長選の候補者の条件などが説明される予定。すでに12日の理事会では各理事に対する説明が済んでいる。