G大阪の日本代表FW宇佐美貴史(22)が、ド派手に御前弾2発を決めた。日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(62)が視察に訪れたホーム名古屋戦。前半終了間際に上げた左クロスが相手DFに当たってラッキーな先制点となり、後半4分には完璧なゴールで追加点。今季4戦4発と勢いに乗り、得点ランクも暫定首位に立った。エースの活躍で名古屋を下し、リーグ本拠地初白星。2連勝で暫定首位とした。

 誰のゴールなのか。万博が混乱に陥った。前半ロスタイムの先制点。宇佐美が上げた左クロスが相手DFに当たり、ゴールへ吸い込まれた。電光掲示板は「宇佐美」と表示。しかし、すぐ訂正が入り「オウンゴール」と場内アナウンスが流れた。ところが、ハーフタイムが明けた後半開始時、電光掲示板にまたもや「宇佐美」の文字が…。長谷川監督も「貴史のゴールになったみたいですけど…左サイドを崩していいシュートが入ってくれた」と苦笑いする疑惑弾? だった。

 今度は正真正銘だった。後半4分、ゴール前で折り返したDF米倉のパスを宇佐美がゴール左に突き刺した。「いるべきところにいて、ワンタッチで流し込めた。万博で負けるわけにはいかなかった」。誰もがうなずく2点目。視察したハリルホジッチ監督はゴール後、微動だにしなかったが、宇佐美を数秒間見つめると素早くペンを走らせた。

 日本代表の力が後押しした。ハリルホジッチ監督が来ることを直前に知らされ「聞きたくなかった」とはぐらかしていたが、実は、日本代表の青いユニホームをスタジアムへ持ち込んだ。「ラッキーナンバーが『3』だから」という理由で選んだ背番号「30」のユニホーム。「3人兄弟の3番目で、バイエルンで初めてゴールを決めたのも33分。(G大阪で)初めて背番号をもらったのも33番」。「3」という数字は、何かと縁起の良いことをもたらしてくれた。この力も借りて、2ゴールを演出した。

 これで4戦4発と得点ランクでもトップ。エースの力で2連勝としたチームも暫定首位に躍り出た。MF遠藤は「彼が代表に行っていい影響をもたらしたのは間違いない」と、目を細めた。

 今日4日の朝にはACLのアウェー戦に向けてタイに出発する過酷日程だが、A代表に定着するため、どんな困難も乗り越えてみせる。【小杉舞】