J2札幌MF小野伸二(35)が12日、4戦勝ちなしの現状に、立て直すには“ブレない心”が大事だと提言した。11日の讃岐戦は、0-0に終わった試合後、バルバリッチ監督がピッチ上で異例の公開説教を行った。指揮官が指摘する精神面の課題克服と同時に「自分たちがやりたいことをしっかりやること」と、前に出て奪い、素早く前に運ぶ積極性を再確認すべきだと唱えた。

 左膝痛で別メニュー調整中も、心はチームメートと、ともにあった。11日の試合は宮の沢で練習後、スタッフとともに宮の沢のクラブハウスでテレビ観戦。結果が出ないもどかしさに揺れる仲間の気持ちを、画面越しに察し、提案した。「いい流れでも勝てないときもある。それがサッカーの難しいところ。切り替えて、やりたいことをやって、次の試合で結果を出せば自信になる」。迷わず自分たちを信じて戦えば、必ず光は見いだせると強調した。

 「僕も早く戻って役に立ちたい」。札幌でのリハビリは1週間を経過し、順調なら19日の次節水戸戦後には全体合流できる。それまでは“指南役”として勝つためのヒントを探し、伝えていく。【永野高輔】