東京MF三田啓貴(24)が、プロ入り初となる2ゴールでA組首位へ導いた。前半18分、FW石川からのパスをコントロールしすぐさま左足を振り抜いた。ペナルティーエリアの外から放ったシュートは相手DFの間を縫うように、右ポストに直撃しながらゴール。さらに後半12分には、DF太田の左クロスに後方から飛び込む。今度は右足で右へ流し込んで追加点を挙げた。

 「やっと回ってきたチャンス。2試合出番なく悔しい思いをした」。173センチ、63キロの体からは想像できない爆発力を見せるときもあれば、流れるような攻撃を展開するプロ3年目。けがで主力5人不在で迎えたカップ戦に起用され期待に応えた。チームはリーグ5連戦が待ち受ける。「ここからノっていきたいですね」。上位戦線を繰り広げるリーグ戦へ舞台を戻し、三田自身もステップアップしていく。