J2札幌MF稲本潤一(35)が24日、明日26日岡山戦で対戦する同い年の元日本代表DF加地亮を要警戒選手に挙げた。00年U-20W杯や06年W杯ドイツ大会でともに戦った代表時代のチームメート。J2では初対戦も、J1では過去3戦全敗しており「あの上下動は、チームとして警戒するところ」と“加地封じ”で、チーム初連勝への流れを呼び込む。

 運動量豊富な右サイドのキーマンを、稲本の配球術で抑える。ボランチとして9戦連続先発が濃厚で「まず1対1で負けないこと。しっかり動いてボールをはたいてというのを繰り返すこと。それを続けていけば、背後にスペースも生まれる」とイメージした。10代からともに世界で戦い、9年前のW杯ドイツ大会でも共闘した。当然、特徴は把握しており、まず細かいパスで揺さぶり続け“くせ者”の背後を突いていく。

 現在5位と好調の岡山が相手も「上のチームに勝てば差を詰めるチャンス。とにかく連勝したい」と勝利を誓った。加地との過去3度の直接対決は、いずれも1点差で敗戦。“4度目の正直”で雪辱を果たし、チームを上昇気流に乗せる。【永野高輔】