鹿島が神戸に敗れ、MF柴崎岳(22)の芸術弾が空砲に終わった。0-1の後半26分、右から中央にドリブルした柴崎がFW高崎にパス。ワンツーで戻ってきた球に合わせて左足を振り、ゴール左隅を射抜いた。利き足ではない左足での得点は昨年3月29日の横浜戦以来で通算2点目。「あまり左での点がなかったので思い切って蹴った」と振り返った。

 しかし、その6分後のミスで台無しとなった。相手CKの守備の際、GK曽ケ端が味方のFW高崎と接触してファンブル。痛恨の決勝点を無人のゴールに蹴り込まれた。37分にはMF金崎のシュートがゴールラインを割ったかに見えたが、判定はノーゴール。不満をためた金崎が後半ロスタイムに2度目の警告を受けて退場するなど散々だった。

 延長戦が廃止された03年以降でクラブワーストとなる開幕7戦連続失点。柴崎が「自分たちのミスで負けた。もったいない」と話したように、本拠で後味の悪い自滅を演じてしまった。