神戸FWマルキーニョス(39)が、Jリーグ史上2人目の通算150ゴールを挙げた。0-0で迎えた前半33分、MFチョン・ウヨン(25)の縦パスをペナルティーアーク付近で受けると、素早く反転。右足で狙いすまし、ゴール右上に豪快なミドルシュートを突き刺した。均衡を破る今季初ゴールは、元日本代表FW中山雅史氏(47=日刊スポーツ評論家)の歴代最多得点記録にあと「7」と迫る節目弾となった。

 外国籍選手では初の大台到達。得点後はサイドラインで揺りかごダンスを披露し、1日に長女が誕生したばかりのFW石津大介(25)を祝った。後半の2点目に期待も膨らんだが、ハーフタイムで無念の交代。前半10分すぎに右足首をひねった影響で、151号はお預けとなった。試合後は靴も履けない状態。引きずりながら帰りのバスに乗り、痛みで降車できないために取材は応じられなかったが、クラブを通じて「今まで取った150点、1人で取れたものではありません。今まで在籍したチームのチームメートに感謝したいと思います」とコメントを出した。

 ネルシーニョ監督(64)も絶賛した。「あれだけ右足が腫れていたのに彼はピッチに戻った。並の選手ならば心が折れるところだが、戻ったことでご褒美が待っていた」と評価。150ゴールについては「彼の10年以上の実績について私が述べるまでもない。日本のサッカー関係者の誰もが認めるストライカー。高いクオリティーと決定力を持っており、理解度、貢献度、献身的な姿勢で私のチームの大事な役割を担っています」と褒めたたえた。