G大阪が、エースFW宇佐美貴史(23)の2得点で8強進出に王手をかけた。敵地で息の詰まるような展開を打開したのは、宇佐美だった。前半、G大阪はシュートなし。後半17分に左サイドをDF藤春が崩すと、宇佐美が右足ボレーできれいな先制弾をたたき込んだ。

 これでチームは勢いに乗り、同28分にも藤春のクロスを、DF米倉がダイレクトで合わせて2-0。最後は同41分に、宇佐美が1対2の数的不利の状況から果敢に仕掛け、左足でダメ押しゴールを決めた。

 敵地で最高の勝利を飾り、27日にホーム万博で迎える第2戦へ、絶対的優位な状況に持ち込んだ。

 宇佐美は「チームとしていい崩しができていたし、フィニッシュの時に落ち着いて決めることができた。(2点目も)1対1みたいな形になって、勝負することしか考えていなかった。いけると思った」と満足そうだ。8強進出がかかる第2戦に向けて、宇佐美は「今日の試合と変わらず、アグレッシブに、攻撃的に、受けに回ることなくいきたい」と話した。