Jリーグは22日、クラブライセンス制度導入3年目となる2014年度の各クラブ(3月決算の柏、磐田、YS横浜を除く)の経営情報を先行発表し、J1とJ2でリーグ参加資格を失う債務超過や3期連続赤字のクラブはなかった。全クラブの経営情報は7月に開示される。

 J1、J2で単年度赤字クラブは前年度より4減の8。2期連続赤字の鳥栖は来期の黒字転換が必須となった。J3では秋田と鳥取が債務超過で、藤枝と琉球が2期連続赤字となった。J1、J2とは条件が異なるJ3では、来年度までに債務超過と赤字を解消できなければライセンス不交付の可能性がある。Jリーグの青影宜典クラブライセンスマネジャーは「的確なフォローとアドバイスで財務改善に取り組んでいく」と話した。

 営業収入は収支が公開された05年度から浦和が毎年トップで、58億5400万円だった。J1のクラブ当たりの平均営業収入は33億200万円で前年比2億5900万円増となった。