U-22日本代表の10番を背負う東京FW中島翔哉(20)が、J1初ゴールとなる同点弾を決め、逆転勝利への流れを生み出した。1点ビハインドで途中出場し後半24分。右クロスをFW武藤が頭でそらし、左サイドに流れてきた。マイナス方向へのドリブルでマークを外すと、ゴールへのコースが空いた。右足シュートはゴール右上。試合後は武藤に「お礼を言いました」と最年少らしかった。

 東京V時代にJ2で18歳59日の最年少ハットトリック記録を持つ。「DFをかわせばシュートまでいける。練習でもよくある形だった」と練習に没頭した半年間を振り返った。今季のベンチ入りは鳥栖戦でわずか3回目。19人目としてチームに同行しながらも、ベンチ外が続く苦境に腐らなかった。明日22日の同代表メンバー発表に「いいアピールになればいいし、もっといいプレーができる」。164センチの若きストライカーが、成長を見せた。