J2C大阪が4カ月ぶりに3位浮上した。ホームで岡山に先制を許しながら、FW田代有三(33)とFW玉田圭司(35)の30代コンビがアベック弾を挙げ、今季初の逆転勝利。中3日で迎える次節26日は、勝ち点6差で追う2位磐田との直接対決。勝てばJ1自動昇格圏(2位以内)も見えてくる。

 今季初の逆転勝利は、30歳の元代表コンビが運んできた。先制を許した3分後に、田代が相手GKのミスを冷静に右足で。前半34分には田代が落としたボールを、玉田が利き足ではない右足で沈めた。3月29日横浜FC戦以来4カ月ぶりの3位浮上。元ウルグアイ代表フォルランが退団し華やかさはなくなっても、熟練の技が白星をもたらした。

 この日が33歳の誕生日の田代は、1得点1アシストの活躍に「初めての経験。いい感じで決められた」。玉田も「逆転勝ちがなかったからね。これで精神的に強くなれる」と喜んだ。

 2人とも米MLS入りを目指していた。玉田は受け入れ先が見つからずC大阪入りを決断。田代は契約寸前までいきながら、提示された年俸は家族を養えるものではなく夢を諦めた。26日には勝ち点6差で追う2位磐田との対決。勝てばJ1自動昇格に前進する。