清水はホームで手痛い引き分けに終わった。勝ち点3差で追う新潟との下位対決だったが痛恨のドロー。1点を追う前半43分にMF大前元紀(25)がPKを冷静に決めて同点。エースの3戦連発で試合を振りだしに戻すも、後半は決定機を決めることができなかった。田坂和昭新監督(44)のもとで再出発したチームはホーム2連戦で1分け1敗の未勝利。J1残留に向けて状況はさらに深刻になった。

 J1残留のために、清水は是が非でも勝ち点3がほしかった。1-1のまま試合終了の笛が鳴ると、選手らはがっくりとうなだれた。試合後のあいさつも足取りが重い。勝ち点差3で追う新潟との一戦は痛恨のドロー。前節湘南戦と今節のホーム2連戦は未勝利に終わった。試合後、田坂監督は「この試合の意味は分かっていた。決めきることができず悔しい」と唇をかんだ。

 勝利を目指す気迫だけは見せた。1点を追う前半43分、今季リーグ戦初出場のDF鎌田翔雅(26)が中央にクロスを送ると、折り返しにMF枝村匠馬(28)が飛び込んでPKを獲得した。キッカーのMF大前は相手GKの動きを冷静に見極め、ゴール右隅に流し込んで同点。しかし、後半は最終ラインと前線の距離が間延びし、攻撃が単調になった。自身の3試合連続得点も勝利には結びつかず、大前は「残念な結果。負けなくてよかったと言っている暇はない」と力なく話した。

 次節はG大阪とアウェーで対戦する。その後も東京や浦和、広島など、上位勢との対戦が控える。田坂監督は「勝ち点3を取らなければ我々に未来はない。次のガンバ戦に向けてしっかり準備したい」。年間順位は最下位を脱出するも、残留のボーダーラインとなる15位新潟とは勝ち点差3のまま。残り10試合。時間はもう限られてきた。【神谷亮磨】