広島がホームで5発と爆発し、快勝した。FW佐藤寿人(33)がJ1通算156ゴール目を挙げ、中山雅史の最多得点まであと「1」に迫った。1点先制した前半9分、FWドウグラス(27)の右クロスにMF野津田岳人(21)と佐藤が詰め、最後はエースが左足で押し込んだ。

 華麗な“スルー”を見せた野津田は「前にいけば打てたけど、寿人さんの『OK』という声が聞こえたので、ちょっと譲っちゃった…。でも、それが自分の甘いところで、自分のためにもっと貪欲にならないといけない」。

 後半11分には佐藤に代わり、FW浅野拓磨(20)を投入。同26分、ペナルティーエリア内で仕掛けファウルを誘った。PKを獲得すると、ボールを持って離さず「初めてのPKだったけど、自信を持って俺が蹴るぞという気持ちだった」。ゴール右へ落ち着いて蹴りこんだ。

 FWドウグラスはハットトリックを達成。今季の得点数を14点と伸ばした。得点ランク首位のG大阪FW宇佐美まであと2点で、得点王に名乗りを上げたが「目標はチームが優勝すること。自分のキャリアの中で、優勝を1度も経験していない」と控えめだった。